今回は 巷にてやんわり噂になっていた T238 ver.1.5 という
"Programmable MOSFET Electronic Fire Control Module"
つまるところ DTU (digital trigger unit)を入手したので導入してみる
電子トリガーには様々であるが、
Ares/EFCS, G&G/ETUといったエアガンメーカーが作成した電子トリガーを筆頭に、
パーツメーカーとして、Big-Out/DTM, 不知火商店/陽炎, GATE/TITAN
最近では PerunAirsoft がAisoft97等を介して perun(FCU)を販売している
(FCU…Fire Control Unit 呼び名が沢山…)
個人的には G.A.Wが販売している Jefftron/Leviathan が気になっていた。
私は光センサー制御の媒体を導入したことがなく、
この T238 が初めて。何箇所か躓きながらも、問題なく導入できたので
以下の記事にまとめる。
尚、本媒体はAliexpress で購入
価格はセール時の3,500円で購入。正直4K前後でDTUが入手できるのは驚きを超えて心配。
⇨ perun/1.5万 , TITAN/2.4万 , DTM/1.7万程なので安さが際立つ…
今回は実験対象として またまたHOPUPアプリで入手した M4(MK18) で挑戦。
こちらの価格もなんと 5,000円。モーターが欠品という状態とのことだったが、
元から交換する予定だったので良しとして…このアプリは有り難い限りである。
早速筐体を受け取り、外装分解。何年物なのか不明だが、かなり汚い。
メーカーは恐らく DoubleBell製 だと思われる。
日本では格安GBBハンドガンとして有名だが、こちらでも様々な商品を展開している。
とは言え…格安メーカーである
続いて、T238 を紹介。パッケージの中には、配線付きの本体及び、組込用の部品。
そして説明書であるが… 中国語と英語のみなので翻訳していく必要がある
説明書のプリグラミングモードの箇所。多機能を謳うだけはある…
尚、説明書の一番裏には QRコードが載っており、遷移すると
Githubから誰でもダウンロード可能なPDFが格納されている。
より詳細な説明を確認することも出来るので、忘れずにチェックしてもらいたい。
説明書を読みつつ (ゲームの説明書等はじっくり読まずに進めながら理解する派である)
早速メカボックスを開封して、導入していく。
早速これまでのオーナーの杜撰さを発見。
六角ネジはせめて用意してからカスタムして欲しい…(無理やりマイナスネジに変えられてる)
気を取り直してVer.2 メカボックスを開封。
スプリング交換がQD式ではないところが残念だが、一般的なVer.2メカボである。
取り敢えず汚いが…今回は実験用なので余り気にせず進めたい
呼気系、ギア系を全て外した状態。
今回は、スイッチ周りが物理から電子に変わるので、当然スイッチも不要
物理スイッチを配線ごと外す。
(流石に汚いので少しだけ清掃…)
続いてカットオフレバーも今回は不要なので外す。
尚、レバーを止めていたネジはT238を止める時に必要となるので失くさないように
以上で、メカボックス内の不要パーツ外しは完了。
先ずはメカボ適合チェックの一環として
T238,本媒体(下部基盤)をメカボックスに合わせてみた…
ん…ガタガタする…なんだ…
物理スイッチを止める為のネジ受け部分が接触してしまっているようだ。
早速メカボを削る作業を実施。ルーターでゴリゴリ…
ここまで段差がなくなれば問題なく装着できそうである。
メカボックスによっては加工有/無が分かれるところのようだ。
メカボックスの皮にガタツキ無くピタッと装着出来れば問題ないと思う
次にダウンロードしたPDFに記載があった処置を実施していく。
セレクターのSEMI/AUTOの切替を光センサーで検知するため、プレートへの加工なのだが、
そもそもセレクタープレートが前提である黒でない。
なので上記箇所を油性黒マジックで塗り潰す。
続いてパッケージ内の組込用の部品の中に同封されていた白いシールを
黒く塗り潰した左端を除いて、右側全般に貼り付ける。
続いて、こちらも付属していたシール。
媒体(上部基盤)の3本のピンにシール部分を内側にして、それぞれ突き刺す。
少し飛び出して他パーツやセンサーと接触しそうな場合は鋏で切って調整
尚、ココら辺は…ダウンロードしたPDFを見ながら進めて欲しい。
配線周りに移る。
初期状態では、配線が5本止められており、
上記写真の左側方向に伸びる部分が、モーターやバッテリー側で必要なものである
では右側に伸びる部分は何なのか…
実はこれに関しては解決に至っていないのだが…
紙版の説明書、配線に関する箇所を見るに、
今回実験対象のメカボックスには存在しないパーツに組込むようだ
(というか私がこれまで持っていたどのメカボにも存在しない…)
パッケージに付属した組込備品にも存在するが、
それはMagazine Leaf Spring と呼ばれ…どんな機能なのかはしっかり不明。
形状と組込位置からマガジン未装着時の射撃を抑止する機能だろうか…わからない…
⇨ 知ってる方がいれば教えて欲しいです
⇨ 後日コメントや情報提供により、中国のゲルボール用メカボでの当該接点があるとのこと
用途としては多弾数マガジンの電動巻き上げや マガジンの抜き差し検知
などが考えられるとのこと。
バッテリーからメカボを介して直に電流を引いて電動巻き上げに使うと言うのは
なかなか画期的だ。
何はともあれ、今回は不要(上記では上に伸びている2本)。
ハンダごてを使って取り外す。
ハンダ作業にて謎の配線を取り外した状態。
一応上記でも問題はないが、必要な3線に関しても元からハンダが甘いので
しっかりハンダ付けする
媒体基板部へのハンダ付最終形。
不要な配線の取り外し、及び、必要な配線をしっかりハンダ付した(少しハンダ盛りすぎかも。)
⇨ 後日コメントにて本商品のハンダ品質について”粗悪”なものがあるとの報告を受けました。
本商品の使用にあたっては、絶縁/漏電対策は必須です。
・正確なハンダ付をし直す
・基盤接触部となるメカボ際にカプトンテープを貼るなどの絶縁対策を施す
等、細心の注意を払ってあげる必要があります。
その方はどうやら基盤が破損し、2個目の購入となったようです。
以上、注意喚起と致します。
ここでの説明となるが、媒体の下部基盤をメカボに取付する時に
パッケージに透明な輪のゴムが付属部品としてあったので、ネジを止める際に挟んだ。
恐らく絶縁対策かと思われるので忘れないように。
後はハンダ作業のついでに、バッテリーコネクターも繋いでおく。
メカボを閉じて導通テスト、光検知テストを実施するので
早めにハンダ付けすることをオススメする。マイナス1本、プラス2本を繋ぐ。
セレクターテスト中。SEMI/AUTOの切替でビープ音(1回)が鳴ればOK。
最後はトリガーについて。
トリガーが押引がしっかり検知出来るように少し加工が必要だったので記載しておく。
何回かモーター、バッテリーを繋ぎ接続テストを実施したが、
1.バッテリー接続(ビープ音3回) ⇨ 導通OK
2.セレクタープレートを手動で動かす(ビープ音1回) ⇨ セレクター検知OK
3.トリガー押下 ⇨ モーターが動かない
という現象が起こったが、
これはトリガーの光検知に失敗している。
上記のようにトリガー後端部分をヤスリで削り、
センサーからトリガーがしっかり外れることを確認する必要がある
トリガーのセンサーは青丸のところ。これがトリガーを引いた状態で
センサー2つがしっかり現れれば問題ないと思う
媒体に関しては最終的に上下基盤の3ピンを繋げて、メカボを閉じるだけである
以上、後はテストを実施して問題なく射撃やセレクターの検知が出来ること、
プログラミングモードが発動し、各種機能変更が出来ることが確認できれば完成。
以下ではプログラミングモードに係る説明書の(拙い)翻訳の載せる
■■■設定方法■■■
■■■各種機能について■■■
プログラミングモードに関する遷移や機能選択方法(決定方法)を上記動画にてまとめた。
参考になれば…
今回は初めての光センサー式電子トリガー(DTU)の導入で
私自身は、各所で躓き、かなり時間を使い、試行錯誤したのだが…
最終的には振り返ってみると、本記事にまとまっている内容で課題は解決出来ると思う
値段は4000円。
この値段で (耐久具合は未だ不明だが、) 機能満載のDTUが味わえるのなら、
かなりコスパは良いと個人的には考えている。
"T238 DTU Programmable MOSFET 導入作業" へのコメントを書く